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2020年、新しい年に寄せて

 新年明けましておめでとうございます。令和になって初めての新春を迎え、心が引き締まる思いがします。しかし、昨年後半は災害に明け暮れた日本列島となり、いまだに十分復旧していない地域もあり、寒さも厳しくなる折、不安を抱えて生活している方たちのことを考えると沈痛な思いがいたします。


 その中でも、11月にバチカンのローマ教皇が長崎・広島を訪れ、核兵器の保持、使用の禁止を強く世界に向けてアピールしたことは、近年、日本から発信されたメッセージとしては最大限に強いものとなりました。共感を得た方々も多かったと思います。教皇の強い信念とその行動力に対して唯一の被爆国である国民として何とか答えなければならない使命があるのではないかと考えます。

 さて、2020はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックの年となり、大きな期待がかけられていますが、一方で、訪日外国人も増加し、麻疹、結核、インフルエンザ、風疹などの感染症のリスク拡大も伴っており、注意喚起が叫ばれています。特にオリンピックの開催時期は南半球が冬の真っ只中であり、今年の日本は、夏にもインフルエンザの予防ワクチン接種が必要となるかもしれません。

 また、2025年にかけては団塊の世代が75歳の後期高齢者となり、超高齢化社会を迎えます。現在の後期高齢者1,800万人にかかる医療費は16兆円で、総医療費の38%を占めています。高齢になっても元気ならいいけれど……病気になってしまうといろいろな問題が噴出してきます。

 地域の包括支援センターを活用して、住み慣れた地域で適切な医療介護サービスを受けられる社会の構築が進んでいますが、医療を提供する側も医療を受ける側も、この仕組みを十分に活用していく時代に入っていることを認識する必要があります。

 同時に、医療から予防に力を入れる必要も叫ばれており、私たち松園会は地域の人たちとともに歩みながら、超高齢者社会を乗り切っていきたいと思っております。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

東葛クリニック病院
院長東 仲宣