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栄養部
1.栄養部の業務内容
栄養部では「東葛に行くと栄養管理がついてくる」をスローガンに、東葛クリニック病院を中心に7か所の透析クリニックで栄養管理業務を行っています。患者さんへの食事の用意と栄養相談、栄養ケア・マネジメント(NCM)、栄養ケアプロセス(NCP)などの栄養管理システムの実践、地域住民の方々に向けての栄養情報の提供などが主な業務です。
2.栄養部の活動と専門性
臨床栄養課では、栄養サポートチーム専門療法士、糖尿病療養指導士、健康運動指導士、腎臓病療養指導士など、管理栄養士プラスαの専門資格を持ち、専門性の高い知識や幅広い対応ができる栄養管理を目指しています。
- 入院の栄養管理
当院では、病棟に担当管理栄養士を配属し、入院患者さんの栄養状態維持や改善を目指し、栄養サポートを行っております。またチーム医療活動には特に力を入れており、NST(栄養サポートチーム)をはじめ、PUT(褥瘡対策チーム)、ICT(感染対策チーム)、フットケアチームなど、曜日ごとのチーム医療への参加、また 各病棟で行われるカンファレンスや院長回診にも参加しています。 - 外来の栄養管理
慢性腎臓病(CKD)・糖尿病などの外来患者さんを中心に、個人の食事内容や家庭環境、生活習慣を考慮し、それぞれの患者さんに合わせたテーラーメードの栄養指導を行っております。
また7か所の透析クリニックの患者さんに対しても、健康維持・合併症予防を目的とした栄養指導を行っております。
3.入院中の食事
入院中の食事は治療の一環として、患者さんの年齢、性別、体格、活動量などに合わせて個別に対応しています。特に、治療中の疾患に応じて用意する「治療食」については、特別な疾患に対応した食事に至るまで、きめ細かく対応しています。- たんぱく質コントロール食(慢性腎不全、血液維持透析、慢性肝炎など)
- エネルギーコントロール食(糖尿病、肥満症、高血圧など)
また、季節の変化を感じていただけるよう、お正月やひな祭り、誕生日にはお祝いのケーキをご用意するなど、季節ごとにメッセージカードを添えた「行事食」をご用意し、病院の食事をできるだけ楽しんでいただけるよう工夫をこらしています。
朝食
朝食 A透析食
ご飯が食べられる透析患者さん向けにご用意した「1日エネルギー2,000kcal、たんぱく質60gのたんぱく質コントロール食」です。
ご飯180gに大根おろしを添えた「あじの開き」には減塩しょう油を使用しています。
ご飯180gに大根おろしを添えた「あじの開き」には減塩しょう油を使用しています。
朝食 B透析食(パン食)
同じ「たんぱく質1日60gのコントロール食」でも、パン食をお好みの患者さんには「無塩ロールパン」をお出ししています。
昼食
昼食 A腎不全食(選択A食)
入院食に飽きがこないよう、 ときには「お稲荷さん」などもご用意しています。
たんぱく質やカロリーの計算は、1日の食事内容全体で調整しています。
たんぱく質やカロリーの計算は、1日の食事内容全体で調整しています。
昼食 B腎不全食(選択B食)
透析治療に至っていない腎不全の患者さん向けのお昼の「たんぱく質1日40gのコントロール食」です。
おかずは「カラスカレイの味噌煮と花麩」、「ほうれん草・人参のおひたし」などで、患者さんのお好みで選べる選択メニューになっています。
おかずは「カラスカレイの味噌煮と花麩」、「ほうれん草・人参のおひたし」などで、患者さんのお好みで選べる選択メニューになっています。
夕食
夕食 A糖尿病食
ご飯の場合の「1日1,600kcalのエネルギーコントロール食」です。お魚「メルルーサのゴマ照り焼き」(右)のほか、 「豚の生姜焼き」などの肉料理も選べるようにしています。 エネルギー量はご飯の量やおかずの大きさで調節するようにし、できるだけ食事のバラエティを保てるよう工夫をこらしています。
夕食 B透析食
ご飯180gの「たんぱく質コントロール食」です。腎不全の患者さんは、たんぱく質を抑える一方で、カロリーはしっかり摂る必要があります。 「メルルーサの皮なし照り焼き」は20g大きめにし、「根菜の煮物」のほか、季節によっては「葛きり」などを添えて食欲を刺激します。
栄養部では、こうした地道な「治療食」の工夫によって、入院患者さんに食への楽しみを取り戻していただきながら、意欲的に治療に取り組んでいただけるよう務めています。
- 栄養部で実施している「In Body検査」については「治療・検査機器」の「 In Body検査装置 」をご覧ください。