人工透析内科

冠動脈検査に用いられる造影剤や抗生剤、O-157ベロ毒素などによる急性腎不全の患者さんに対して血液浄化療法を行い、腎不全の回復を目的とした治療を実施しています。この病態は血液透析だけでなく、全身状態の管理や水分バランスの管理を必要としており、専門的知識を駆使することによって透析治療を離脱し、腎機能の回復が期待できます。また、慢性腎不全の急性増悪時にも透析治療が必要になることがありますが、この場合も、短期間の透析治療で症状を改善することができます。


一方で、慢性的に悪化した腎不全の場合は、保存的な治療が困難となった場合、透析治療の準備をしてスムースに透析治療に移行します。当院では外来でのシャント(Shunt 動脈と静脈を短絡させる方法)の作製、外来クリニカルパス(Clinical Pass 入院診療計画書)による透析導入も積極的に行っており、患者さんに喜ばれています。尿毒症の状態が特にひどい場合には、入院していただいて透析導入をいたしますが、その場合は入院もクリニカルパスに従って、2~3週間で通院透析に移行しています。


当院には透析装置が35台あり、アクセストラブルや透析合併症で入院されている方、透析導入直後の方、入院施設がない透析施設で通院が難しい方などを対象として透析を行っています。多くの患者さんは、病態が安定してくると、通院患者さんを対象とした透析施設に移っていきます。

担当医師(常勤)
東 仲宣(あずま なかのぶ)
理事長、日本透析学会指導医
内野 敬(うちの たかし)
院長、日本透析学会指導医
佐々木 司(ささき つかさ)
副院長兼院長代行、日本外科学会専門医
小野﨑 彰(おのざき あきら)
腎臓内科部長
打田 健介(うちだ けんすけ)
腎臓内科医長
担当医師(非常勤)
藤田 省吾(ふじた しょうご)
東葛クリニック我孫子院長